オクトパスカードとは
オクトパスカード/Octopus/八達通と呼ばれます。
香港の人口740万人の4.6倍の3,400万枚も発行されており、現地の方は必ず持っているカードと言えます。
日本でいうと「suica」や「icoca」のような交通系ICカードで、主に交通手段のMTR(地下鉄)やバス、トラム、フェリーなどで利用できます。
MTRでは路線と料金を調べてから切符を購入する手間が省けますし、運賃が自動で割引されます。
バスは止まっている時間がとても短いので、焦りながら小銭を用意して…という手間が省ける大変便利なカードです。
他にもコンビニやスーパー、ドラッグストア、レストラン、カフェなど多くの店舗でも利用できますので旅行や出張の際は絶対に持っておきたいカードです。
最近はタクシーも少しづつ対応してきているのでドライバーさんに確認してみましょう。
慣れない海外の小銭が使えず会計にもたついたり、財布が小銭でパンパンになってしまうのを防げます!
香港ディズニーランドでもワゴンやレストランでオクトパスカードが使用できる場所が増えてきています。
香港ディズニーランド内でフリーWiFiが利用できますが通信が不安定なときがあります。
ダッフィー&フレンズのグリーティングの予約をする場合は安定したインターネット環境が必須です。
オクトパスカードの種類と違い
オクトパスカード
種類 | 価格 | デポジット |
---|---|---|
Adult(成人) | 150HKD | 50HKD |
Child(小童)3歳~11歳 | 50HKD | 50HKD |
Elder(長者)65歳以上 | 50HKD | 50HKD |
通常のオクトパスカード
現地の人の99%はこちらを使用しています。
大人用のオクトパスカードは150HKDで購入でき、内100HKDがチャージ残高、50HKDがデポジットです。
便利なところがデポジットから1回限り35HKDの借金ができるので、うっかり残高が足りなくてもMTRに乗れます。
借金は次回チャージ時に清算することになります。
最後にチャージしてから3年間が有効期限になっており、香港空港やMTRの客務中心で「リアクティベート」してもらえば再利用できるようになります。
3年間使用しなかった場合、年間15HKDが管理費として残金から引かれ、残金が無くなるとその後完全に使用できなくなります。
また帰国の際に返金する場合、発行後90日以内に返金、5回以内の利用の場合は、11HKDか残額の1%、高い方の手数料がかかります。
短期旅行者はこちらのカードを発行すると損しますので次に紹介するツーリストオクトパスカードを発行しましょう。
ツーリストオクトパスカード(旅行者用)
種類 | 価格 | デポジット |
---|---|---|
Adult(成人) | 39HKD | なし |
旅行者向けのオクトパスカード
旅行者限定デザインでとても可愛いです。
デポジットなしで39HKDから購入できます。
最後にチャージしてから3年間が有効期限になっており、香港空港やMTRの客務中心で「リアクティベート」してもらえば再度利用できるようになりますので、また香港に来るまでそのまま持っておいても良いですね。
特に管理費が引かれることはありませんし、返金の際も残金が全額返金されますので旅行者にはこちらをおすすめします。
オクトパスカードの購入方法
現地でオクトパスカードを購入する
香港空港やMTR各駅の客務中心(カスタマー窓口)か空港内のセブンイレブン、自動販売機などで購入できます。
客務中心では現金での購入になり、「Octopus Please.」と伝えると購入できます。
外国人観光客がたくさん並んでいるのでかなり時間がかかります。
【おすすめ】kkdayで事前に日本で予約し空港で受け取る
日本で予約していくと香港空港の窓口でQRコードを見せるだけで受け取りができるのでほぼ会話の必要もなく、英語での会話が苦手でも怖くありません。
流れ作業のようにスッと渡してもらえます。
さらに50HKDがチャージされた状態で受け取れるのですぐに使用できるのが良いですね。
ツーリストオクトパスカードのみ、もしくはオクトパスカード+SIMセットのどちらかを選んでください。
オクトパスカードだけで良い場合はこちらを選択すれば大丈夫です。
バウチャー(QRコード)がメールで送られてくるので、香港空港の第1ターミナル A13カウンターでQRコードを見せれば受け取れます。
QRコードは紙に印刷しなくてもスマホの画面でOKです。
回転が速く、待っている人はほとんどいませんでした。
スムーズに受け取ってすぐに観光へ出発できます。
- 香港国際空港 第1ターミナル 到着ロビーA13カウンター
- 営業時間:08:00〜21:00
営業時間外は受け取りできませんので飛行機の時間に注意しましょう。
オクトパスカードの使い方
チャージ方法
チャージ機(Add Value Machine/増値機)
50HKD紙幣、100HKD紙幣のみチャージできます。
100HKDを挿入し50HKDだけチャージする、といったことができませんので注意が必要です。
店舗
- コンビニ(セブンイレブン、サークルKなど)
- スーパー(ウェルカムなど)
- ドラッグストア(ワトソンズ、マニングスなど)
- 飲食店・カフェ(マクドナルド、スターバックスなど)
日本の交通系ICカードと同じで、レジ付近にオレンジのオクトパスカードをタッチする端末があります。
店員さんに「Add Value Please.」と伝え、チャージしたい金額を渡しましょう。
オクトパスカードをタッチし、ピーという音が鳴ったあとレジに金額が反映されたらOKです。
日本では「チャージ」と言う場合が多いと思いますが、香港では「Add Value」「Top Up」の方が伝わりやすいかと思います。
残金確認方法
改札をタッチすると残金が表示されます。
一瞬なので見づらい場合は、MTRなどに設置してある「査閲八達通/車票(Octopus/Ticket enquiries)」という機械にオクトパスカードを差し込むかタッチすると確認できます。
返金
MTR各駅や香港空港の客務中心(カスタマー窓口)で「Refoud Please.」と言ってオクトパスカードを渡します。
オクトパスカード
50HKDデポジット+残金の返金
※ただし、発行後90日以内に返金、5回以内の利用の場合は、11HKDか残額の1%、高い方の手数料がかかります。
ツーリストオクトパスカード
デポジットはないので残金のみ返金
どちらのカードも一度返金すると無効化されてオクトパスカードとして使用できなくなりますので注意してください。
オクトパスカードは返却しますが、ツーリストオクトパスは使用できなくなったカードがもらえるので記念に持ち帰りましょう。
すぐに返金されない場合
500HKD以上の残金がある場合、後日小切手での返金となるので旅行者には難しいです。
必要以上の高額なチャージは控えたほうが良さそうですね。
カードが破損していた場合も後日小切手での返金になります。
また30HKD差し引かれますのでシールを貼ったり汚したり破損しないよう気を付けましょう。
まとめ
香港のオクトパスカードは、日本のsuicaやicocaのような交通系ICカードと変わらずに使える便利アイテムで旅行には必須のカードです。
オクトパスカードを持っていると支払い時のストレスも軽減されますし、時間の節約にもなるのでおすすめです。
個人的には小銭が多く見分けがつきにくくて支払いに時間がかかっていたのがラクになったのは本当に良かったです!
クレジットカードが使えない個人店でもオクトパスカードだけは使用できるところもありましたし便利になってきているように感じました。
オクトパスカードを手に入れて快適な香港旅行を楽しみましょう。